郷土料理「はっと汁」で懐かしむ

本日は常陸大宮の郷土料理「はっと汁」をいただきます。

料理を作っていただくのは、常陸大宮さんちに野菜を出荷してくださっている農家の川野邊睦子さんです。

 

料理に使うのは、すいとんと、旬の野菜のタケノコ、絹さや、ジャガイモ。

味付けは、お味噌です。

 

具材の収穫へ

具材は全て自宅の近くで採ることができます。

 

6月に採れるタケノコは「ホテイチク」。細長くアク抜きの必要がないタケノコです。

川野邊さんご自宅の近くの沢に生えています。

 

お庭の畑から絹さやとジャガイモを収穫。

ジャガイモの品種は、常陸大宮で一般的に多く作られている「キタアカリ」です。

 

タケノコの旨みを煮出すように

材料を収穫してきたところで、火が通りにくい順に鍋に入れていきます。

まずは、タケノコ。次に、ジャガイモ。

 

ジャガイモに半分くらい火が通ったところで、小麦粉で作ったすいとんをお鍋に入れます。

 

具材に火が通るのを待ちます。

 

日々、料理をする人の台所です。所狭しと調理器具が。

そういえば、おばあちゃんの台所もこんなだったなあ。

 

具材に火が通ったところで、最後に絹さやを入れます。

そして、お味噌で味付けをして出来上がり。

 

 

「はっと汁」の味

素朴な味。

旬の野菜を入れた味噌汁です。

採ったばかりのタケノコから良い出汁が出ていて、食材の味をそのままに感じられます。

すいとんにはお味噌の味がしっかり。

 

贅沢な食べ物がなかった時代、身近に手に入るもので、美味しくお腹をいっぱいにするために生まれた料理だと川野邊さんは仰っていました。

 

今のように食べ物が溢れていなかった時代、そんな昔の日本を感じます。色々なことを想起させる貴重な食事の時間をありがとうございました。