西塩子の回り舞台のクラウドファンディング

常陸大宮市の西塩子地区、3年に1度の「西塩子の回り舞台」。今年の10月には、第7回定期公演が開催されます。

「西塩子の回り舞台」は、茨城県常陸大宮市西塩子地区に伝えられてきた、江戸時代後期の日本最古の組立式農村歌舞伎舞台です。

「組立式舞台」というと仮設のイメージが強く、常設のものより規模も小さく貧弱だろうと思われがちです。しかしそんなことはなく、十分な広さを持つ舞台で行われる歌舞伎は、是非一度皆様に見ていただきたいお祭りです。

 

地鎮祭

 

8月20日に地鎮祭が行われました。お祭り準備のスタートです。

 

3年に1度ということもあり、やり方を忘れている部分もあるそう。記憶をたどり、相談して進めていきます。

備忘録や作業マニュアルを作ればいいのに、という言葉はナンセンス。お祭りは完璧にやるとか効率的に動くとか、そういうものではありません。進んだり止まったり戻ったり、その過程すべてを楽しむこともお祭りなのです。

 

クラウドファンディング

 

西塩子の回り舞台では、今回からクラウドファンディングに挑戦します。

 

僅か60戸ほどの集落の西塩子地区。1日という短い期間のお祭りにも関わらず、例年3000~5000人が訪れます。

訪れるのは、地元の人も、ちょっと離れた町の人も。

「こんな素敵なお祭りがあったんだ。同じ市内なのに今まで知らなかった!」

という感動の声も多く聞かれます。

 

西塩子の回り舞台は、それまで交流のなかった人たちが交わる貴重なお祭りともいえるでしょう。

そんなお祭りを多くの人に知ってもらうために、将来絶やさないために。

そのためにクラウドファンディングという新しい取り組みに、回り舞台の保存会は新しい一歩を踏み出しました。

 

クラウドファンディングへのリンクはこちら

 

公演までの予定

9月の上旬までは、竹の切り出しや、屋根部分などの竹組み。

10日ほどの稲刈りの時期は作業を中断し(作業が稲刈りで中断!生活と密接なお祭りで親しみがわいてきますね!)、9月の下旬にかけては床下の作業。

本番公演は2019年10月19日です。

 

西塩子の回り舞台保存会公式ホームページ:http://mawari-butai.jpn.org/