山の恵みたっぷり、春の山菜で毒素を分解
常陸大宮市は山菜採りの真っ盛り。様々な種類の山菜が、道の駅や直売所に並びます。
多くの人が採れたての山菜を心待ちにしていて、ちょっと目を離した隙に、陳列棚に並べられたばかりの山菜がなくなっていることも。
冬に溜まった毒素を退治!
「植物性アルカロイド」と呼ばれる山菜独特の苦味成分は、腎臓のろ過機能を向上させ、解毒機能を持つ肝細胞を刺激し、老廃物を取り除くための分解酵素の分泌を促します。
最近の春は短くなりました。暑い夏がやってくる前に、体を万全の状態にしたいですね。
本日、山菜採りをご案内していただくのは、常陸大宮さんちに野菜を出荷してくださっている農家の川野邊さんです。
アクのない「こごみ」
採り頃は新芽が出てきて間もない、これくらいのサイズ。
こごみは同じシダ植物のわらびやぜんまいのようなアクがほとんどなく、新鮮であれば生でも食べられます。天ぷらや唐揚げ、おひたしやあえ物など食べ方の幅が広いのが嬉しいですね。
ちょっと時期を逃し、あっという間に成長したこごみです。この場所この株から採れるチャンスは一瞬しかありません。
保存食として一年中食べられる「わらび」
わらびは茎が太く短い物、首がまだ上を向く前くらいが柔らかく美味しいです。
アクの強い山菜で、中毒になることもあるので、アク抜きは念入りに。
おひたしや山菜そば、山菜の炊き込みご飯がおすすめです。
塩漬けにすると一年中食べることもできます。
爽やかな風味の「せり」
せりという名前は、競い合う(競り)のように群生することに由来しています。
名前の通りに生えていました。
せりは河川敷の土手や田んぼのあぜ道などの水辺を好みます。
その風味は水質に左右され、水が綺麗な高台等ではとても美味しいせりが育ちます。
この場所は常陸大宮市内でも高い場所で、良いせりが採れるのはそういうことだったのですね。
山菜は採り始めると、つい夢中になってしまいます。泥に足を取られ、危なく転んでしまうところでした。
タマネギや桜エビに一緒に刻んだせりを入れて、かき揚げにしてはいかがでしょうか。
口の中で広がるせりの風味を感じてください。
野生のネギ「あさつき」
あさつきとは自生する野生のネギで、食用のネギ類の中では最も細い葉を持ちます。
あさつきという名前はネギに対して色が薄い(浅い)ことからきています。
食べ方はネギと一緒です。
川野邊さんのお宅では、玉子をとじたお味噌汁に、あさつきを入れて食べます。
山菜の王様「たらの芽」
栄養価の高さが王様と呼ばれる由縁です。
たらの芽は天ぷらで食べたいですね。
油で揚げるとアクはかえって旨みとなり、栄養成分も流出することなく食べられます。
そんな王様ですが、収穫まではもう少し時間がかかりそうです。
春の定番「たけのこ」
何もない草むらと思いきや、実はたけのこが生えていました。
他の人に見つからないように、川野邊さんが隠しているのだそうです。
「山菜採りは合戦だよ!」
とお話ししていた川野邊さんの奥さんの声はどこか楽しそう。
たけのこ御飯、たけのこステーキ。
竹の強い生命力のおすそ分けをいただきましょう。
山の恵み
車で1分もかからない場所で、多くの山菜を採ることができました。
狭い範囲にこれだけの山の幸が存在しています。
山菜につきましては、野菜お任せパックにてお届けすることはできませんが、
5/6(土)には、ケアセンター ビオラさま(東京都板橋区前野町)
5/13(土)には、特別養護老人ホーム ブルーポピーさま(東京都板橋区四葉)
施設内のイベントスペースにて13時から販売をしております。
当日の朝に収穫した新鮮な山菜をお届けします。
お近くにお住いの方がいらっしゃいましたら、是非お越しくださいませ。