農業研修の相談を受けました
常陸大宮さんちでは、農業研修の受け入れを行っています。
日帰りのような短期研修でも、無料の宿泊所を利用した中長期の研修でも、お客様の要望に合わせた研修ができるよう準備をしています。
研修の前には「相談」という形でお話を伺い、メールや電話でのやりとりであったり、現地に来ていただいたり。
今日はその研修前相談の様子をご紹介します。
有機無農薬栽培
今回の相談者の方は、有機無農薬栽培での就農を希望していました。
常陸大宮で有機無農薬栽培といえば、コトコトファームの古東篤さん。
相談者の方には、コトコトファームの農場に来訪いただき、農場の見学しながらお話をしました。百聞は一見に如かず。現地での相談は話も弾み、深い話ができることも多いです。
販路
有機無農薬野菜の販路は?という質問に対して。
コトコトファームでは、野菜セット、定期契約を基本としています。
どのシーズンでも数種類の野菜を切らすことなく、野菜セットを組めるように育てています。
まったく採れなくてはもちろん困りますし、一度にたくさん採れても困ります。
この不織布のトンネルの中は、同じ野菜でも6〜7回に時期をずらして定植したものが入っています。
そして野菜セット以外の販路は、レストランへの販売と道の駅。
虫
虫はつかないのですか?という質問に対して。
虫はすぐつきます。
飛んでくる虫は覆いで守れるのですが、地中からくるのはどうしようもありません。
ダイコンサルハムシという厄介な虫がいるのですが、お目当ての野菜がなくても、雑草食べながら生きてしまうので、対策としては畑以外の通路の草もしっかり退治するようにしています。
どんなに注意していても、虫や病気にやられてしまうことはあります。
失敗したときはしっかり伝え、理解をいただけるように情報発信していくことも有機無農薬栽培では重要だと思っているので、その点は心掛けています。
「私はだいぶ虫に悩まされていますので、ネットなしのキャベツにまったく虫食いがないのを見つけたりすると、農薬の力は本当にすごい(笑)って思いますね」
と、古東さん。
肥料
ここでボカシを作っています。
原料は、鶏糞、もみ殻、ぬか、クズ大豆です。
ぬかを使うと、放線菌が増えます。放線菌はカビに強く、土に入れたとき、カビを抑える効果があるそう。
有機アミノ酸の話など、農業初心者の人が聞けば、きっと目から鱗のはず。
種を播いて、雨と光があれば育つだけではなく、農業は実に化学的なものです。
就農に向けての具体的な話
ご相談者の方は、現在会社員として働いているそう。
会社との両立が可能かというと、「土日だけの短期で本格的に農業を学ぶ」となると、両立は難しいところ。
農業といっても、栽培する作物によって働き方はさまざま。
販路をどこに定めるかで、経営や栽培方法もまたさまざま。
ゼロから始めるのか、既に経営が確立されている農家を継業するかでも、まったく異なる就農一年目となるでしょう。
相談の内容を細かくお伝えすることはできませんが、良い話ができたのではないでしょうか。
就農の第一歩として。皆さまとの出会いの第一歩として。
常陸大宮さんちでは、農業研修のご相談お待ちしています。
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