皮むき間伐イベント開催!
皮むき間伐という間伐方法をご存知ですか?
夏場に木の樹皮をむくことにより、水分を葉に送ることができなくなった木を立ち枯れさせる間伐方法です。
大型機械を必要とせず間伐ができ、力のない子ども・女性・高齢者の方でも気軽に森と親しむことができます。
5月25日に、常陸大宮市で初めて「皮むき間伐イベント」が開催されました。本日はその内容をご紹介します。
主催の松原功さん。
皮むき間伐の前に、日本人と森とのちょっとしたお話。日本は世界でも有数の森林を持ち、日本人は木とともに暮らしていたのでした。
私たちはかつて森の民だったのです。
皮むき間伐の流れ
間伐する木を選びます。
山への敬意を込めて、木の周りに酒・塩・米を撒きます。
鎌で樹皮を少し剥がし、その隙間にヘラを差し込んでいきます。下の方の樹皮を全部剥がしたら準備完了です。
みんなで一斉に樹皮をむきます。
面白いくらい簡単に皮をむくことができました。
皮むき間伐から感じること
参加者の方々からは思わず
「気持ちいい!」
の声。
そして、周囲を飛び回っていた虫がまったく気にならないくらい皮むき間伐に夢中。各々が剥いていくうちに幾本もの木はあっという間に木肌を露わにしていきました。
山の斜面に立っているだけでも足の筋肉に良い刺激。涼しい森の中で、適度な良い汗をかきます。
心も体もリフレッシュです。
剥いだ皮の表面はつるつるで、湿っています。
湿り気は水を吸い上げている証拠、そして生きている証。皆様に是非体験して欲しい感触です。
私たちは今、木から水を奪いました。それは命を奪った瞬間でもあります。命を考える皮むき間伐とも言えるでしょう。
お土産はコースター
昼食はすぐそばの道の駅美和北斗星で済ませることができます。
午後は涼しい森の中で、間伐材のコースター作りです。
紙やすりで磨いたあとは、サラダ油でつや出し。木の香りをご自宅までお届け。
皮むき間伐では何を感じることができるでしょうか。
松原功さんは、感じることを意識しなくても、自然と入ってくるものを感じればいいと言っています。第六感的な何かとも。
コースターとともに、間伐を通して「命」に触れ合った体験も一緒に、お土産としてお持ち帰りください。
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