梅雨の長雨とサツマイモ
(生育チェックの試し掘り、収穫予定日一か月前の紅東です)
雨や曇りの日が多く、植え付けが順調だった5月。それから7月いっぱいまで続いた梅雨。周囲からは「野菜が採れない」という声ばかり聞こえてきます。
本日は、今年の常陸大宮さんちサツマイモ畑の様子を紹介します。
梅雨の長雨
梅雨が明けてから、急にサツマイモの様子がおかしくなりました。葉が黄緑色になり黄色になり、そして葉が枯れます。株自体が枯れるわけではありません。
原因を考えてみます。
・そもそも苗が悪い
・熱帯作物のサツマイモとはいえ、35℃を超す暑さには弱る
・梅雨の長雨で、葉を形成するための窒素分が流出した
今のところ、原因が特定できません。
もしかしたら、暑さが和らぎ一雨降れば回復するかもしれません。
(↑の昨年の同じ時期の写真と比較すると一目瞭然です)
イノシシの襲来
今年は遂に畑にイノシシがやってきました。慌てて電気柵の設置です。
しっかりと林を管理し、ヒトとケモノの境界を示すことで、イノシシを寄せ付けない地域にしなければなりません。
農家は雑草も退治して、虫も退治して、獣も退治します。
いえいえ。「退治」ではなく、「共存」するのが当農園のポリシーです。
農法と信念を想う
虫の食害が目立つ時期になりました。殺虫剤を使えば解消されるでしょう。
雑草との闘いの真っ最中です。電気柵付近は草刈りに気を使います。除草剤を使えば簡単に処理できるでしょう。
いつもは使用しないこの時期に農薬を使うか使わないか迷いました。
(※ 当農園では、例年、サツマイモ苗移植後の生育初期にのみ除草剤を使用しています)
迷いましたけど、農薬は使わないでいこうと決めました。たとえ収穫が減ったとしてとも。
こういう商品を作っていきたい。こうあって欲しい。こうありたい。なるべく農薬に頼りたくない。
その感情に従うことにしました。
農園の仲間もお客さまも信念に共感して集まってくるもの。そう想う残暑今日この頃です。