養鶏農家の間借りカレー
常陸大宮市の農家知り合いが、間借りカレー営業を始めました!
農家の枠を超えて、遂に飲食に進出!
これは、とても大きなことなので、声高らかに叫ばせてください。
①平飼い養鶏農家→②加工品プリン→③飲食に進出!(今ここ!)
間借りカレーを始められた宮永さんには、「(卵を産まなくなった)廃鶏をどうするか?」という想いがありました。
それは環境へ取り組みとしても、養鶏農家の哲学としても。
使えなくなったものは捨てる。生き物に対しても、そんなモノのような扱いで良いのか。
その答えの第一歩が、この間借りカレーなのです!
環の花・宮永憲治
平飼い養鶏農家の宮永さん。10年以上前に常陸大宮市に移住してきた脱サラ就農農家さんです。
卵の直売を主としながら、余った卵でプリンを作るという加工食品の商品化にも成功しています。
就農前に作物選びを検討したところ、養鶏が生計を立てやすいと目をつけます。その先見性は的中し、かなり早い時期に経営を軌道に乗せました。
「一家が食っていけるだけの農業経営をするのであれば、友達の友達にまでに買ってもらえるだけで、生計は成り立つ」
という言葉は、これまでのお付き合いの中でとても印象的です。
※ 友達の友達までと言うと。例えば、友達のお客さんが10人いて、その友達からそれぞれ5人を紹介してもらい、計50人のお客さんがいるとします。50人のお客さんに2,000円の野菜セットを買ってもらえれば、1週間に10万円の売り上げ。一か月で40万円の売り上げです。半分が利益になるとして、月収20万円。とても説得力のある数字なのです。
生産者は販路に悩むものですが、販路とはその範囲で良く、その範囲の営業活動で良いのです。
純喫茶 富・BENZ-103
水戸にある喫茶店『BENZ-103』。
農家に場所を提供したこのお店も、漢気というか、そういう何かを持っているお店なのだと推測します。
大切にしたいお店の一つだと感じました。
間借りカレー
バターチキンカレー
ほぐしチキンカレー
廃鶏は若鳥ではないため、肉質は硬めです。カレーはその肉を柔らかく食べるため最適の料理でもあります。
「廃鶏を利用したい」
「自宅で作っているカレーをみんなにも食べてもらいたい」
そんな想いがきっかけのカレー。
想うのは簡単ですが、実行に移すのは難しいものです。
農家が食品加工や飲食店をやるにあたり、保健所の規準は厳しいです。
農家という本業をこなしつつ、その合間に新たな業態への進出は、並大抵のやる気ではスタートラインに立つことすらできません。
つまり、このカレーにはその重みがあります。
平飼い有機卵プリン
ハーブとレモンのお水
メニュー
さあ、この先、宮永さんは何を目指しているのでしょうか?
①間借りカレー(今ここ!)→②営業日数を増やす→③キッチンカー→④店舗
これからも注目していきます。