常陸大宮に芋煮会がある理由
11月19日(日)、常陸大宮市の山方宿で、「やまがた宿芋煮会」が開催されました。
芋煮とはサトイモが主役の鍋料理です。
サトイモは常陸大宮さんちが推す冬の絶品野菜の1つ。その美味しさの理由を探ります。
20年の節目を迎えた芋煮会
今年で20回目を迎えた芋煮会。
歴史を重ねるごとに規模も大きくなり、今年は1万食分の芋煮が作られました。
直径3.5mの関東一の大鍋に、900キロのサトイモ。芋煮を大鍋から下ろすのにクレーン車が出動するほど。
給仕が始まってから1時間は長い行列。
サトイモたっぷりの「芋煮」。
地元特産の柚子を使った柚子味噌で味付けをした「芋串」も。
サトイモの生産農家を訪ねて
芋煮会のサトイモを生産している「まるSUN農園」の佐藤さんを訪ねました。
収穫から出荷までの様子を拝見させていただきます。
芋煮会に訪れた方から、「常陸大宮のサトイモは甘いね」という言葉をよく耳にします。
甘いと言われる理由はなんでしょうか。
太い茎にサトイモがぎっしり。
根の張りが強く、簡単には土から抜くことができません。
収穫したサトイモを大きさ別に選別し、イモ洗い機へ。
綺麗に洗われたサトイモは、とても美味しそう。
洗われたサトイモは佐藤さんから、調理担当へと引き継がれました。
大きなサトイモをカットしたら、芋煮会へ向けての下処理は終わりです。
周囲を山に囲まれ、日照時間の少ない地形は、サトイモの適地
サトイモは、水持ちの良い畑を好みます。
常陸大宮市の山方地域は山間部が多く、日が傾くと、早い時間から太陽の光は畑に当たらなくなります。
日当たりが悪いことは野菜にとって不利に思われますが、水の蒸発が少なく、土壌の水分が保たれていることは、サトイモにとっては有利に働いているとのこと。
佐藤さんは、サトイモを育てて5年目になりますが、この土地で失敗したことはないそう。この辺りはサトイモに向いているのだろうと仰っていました。
そんな良質なサトイモの産地だからこそ、芋煮会が盛大に開かれるようになりました。
また、常陸大宮の寒い冬を過ごすためにも、体を温める効果のある根菜はなくてはならないものでした。
やまがた宿芋煮会の「まるSUN農園」佐藤さんのサトイモは、冬の時期の「つなぐ種」の野菜おまかせセット(Mサイズ)の中の一品でもあります。
常陸大宮のサトイモを、皆さまのご自宅でもいかがでしょうか?
商品のご案内:「つなぐ種」の野菜おまかせセット(Mサイズ)(休止中)