柔らかさと甘さに自信!常陸大宮さんちのほしいもをご紹介!
常陸大宮さんちでは今年の冬からほしいも作りを始めました。
茨城県は言わずと知れたほしいもの一大産地。ほしいも全国シェアの8割を茨城県が占めます。
ほしいもは海沿いの地域での生産が盛んですが、常陸大宮市は中山間地と呼ばれる山がちな地形。作られているほしいもはそれほど多くありません。それでも美味しいほしいもを作る人はいっぱいいます。
本日は、常陸大宮さんちで作っている、山で作る『常陸大宮さんちのほしいも』をご紹介します。
特徴1「洞窟貯蔵」
美味しいほしいもを作るためにはサツマイモを一ヶ月以上寝かせる必要があります。寝かせている間にデンプンが糖に変わり甘みが増します。
しかしサツマイモは寒さに弱い作物。温度管理を不十分だと冬の寒さで腐ってしまいます。
そこで、常陸大宮さんちでは、金鉱山の跡地の坑道を利用し、サツマイモを貯蔵熟成しています。
かつて鉱物の産出で栄えた常陸大宮市の鉱山という資源を、70年のときを経て、また利用します。
一年を通して温度が一定な洞窟はサツマイモの貯蔵にもってこい。自然の貯蔵庫を使ってじっくりと甘さを引き出します。
特徴2「薪で蒸す」
豊富な森林資源による薪を使ってサツマイモを蒸します。
常陸大宮市と森は切っても切り離せない間柄。でも今では森林の価値は薄れ、森は荒廃しています。
そんな森を役立てるために、私たちは薪を利用します。薪をほしいもに変え林業を支えたい。そんな想いでほしいもを作っています。
特徴3「完全天日干し」
太陽の力だけで乾燥させます。
最近は乾燥機を使って乾燥させるほしいも屋さんも多くなっていますが、私たちは自然エネルギーだけの天日干しにこだわります。
昔からあるものを使い、自然と寄り添って生活していた昔のことを振り返るように。自然の恵みに感謝すること。それが私たちのほしいも作りに込められた想いです。
常陸大宮市の地形や資源を生かして、常陸大宮らしいほしいもを作っています。
工程
それではほしいも作りの流れをご紹介します。
1.サツマイモの洗い
泥付きで保存していたイモを洗って、せいろに入れます。
2.蒸し
蒸し加減がほしいも最終的な出来を大きく左右します。
蒸し時間が短すぎては硬いほしいもになり、長過ぎてはイモが崩れてしまいます。
3.皮むき
綺麗にむかないと、乾いたときに黒ずんでしまいます。紅はるかの鮮やかな黄色を出すための大切な作業です。
4.スライス(平干し)
イモを潰さないように優しく掴み、サッとスライスします。
5.乾燥
だいたい5~6日くらい乾燥させます。
6.裏返し
乾燥の中日あたりに裏返しをします。裏返しをすることで裏表均等に乾燥し、良い食感のほしいもができます。
7.袋詰め、ラベル張り、完成
出来上がりをチェックして袋詰めをします。お客さまの手元に届く直前の一番大切な仕事です。しっとりと柔らかめ、サツマイモの甘さを一番感じることのできるほしいもに仕上げました。
添加物を使わない自然そのものの食品で、ほしいもの素朴な味わいをイメージしたラベルです。
常陸大宮市の自然がいっぱい詰まったほしいもです。
お子様のおやつや、忙しい朝の軽食にいかがでしょうか?