サツマイモ移植の四輪車

常陸大宮さんちでは、間もなくサツマイモの移植(=植え付け)作業が始まります。

サツマイモの移植では、長い時間腰を曲げて作業しなければなりません。腰にかかる負担は相当なものです。

でも今年は大丈夫。腰痛持ちの方が作業しても大丈夫。移植作業を座りながらできる四輪車が完成しました。

作成してくださったのは、日曜大工からちょっとした道具作りまでお手のもの、小林守さんです。

思い返せば、去年、ドラム缶からほしいもの蒸し釜の土台を作ってくださったのも守さんでした。

 

自作とアイデア

 

まずは一輪車を4台。ヤフオクとジモティーで集めました。

一輪車のタイヤとサドルを繋げているフレーム。この形状のフレームが、今回の作りたい四輪車では非常に重要です。

このフレームによって、高い位置に座席を作れるようになります。でないとサツマイモの高畝に軸が引っかかってしまいます。

ホームセンターでもこの形状のフレームを見かけたことはなく、一輪車を代用してはどうかと思ったのです。

 

そして、4台の一輪車は、四輪車に生まれ変わりました。

座席の後ろには苗を入れるかごも。

 

骨格は単管パイプ。接続はクランプで。

 

単管パイプにドリルで穴を開けて、座る部分には木を固定。

 

クランプで接続しているので、畑の畝幅や畝の高さによって調整もできます。

 

正面から見ると、こう。

これで今年の移植作業はだいぶ楽になりそうです。

 

自作にかかった費用は、ヤフオクとジモティーで集めた中古の一輪車と、各パーツを合わせて1万円かかりませんでした。

同じような四輪車を購入する場合、価格は6万円を超えます。

 

道具作りで農家を全力サポート

農業は人手をかけてやるか、設備投資にお金をかけてやるか。そんな二択に迫られることがよくあります。

人手もお金もかけない方法は工夫すること。

工夫次第で一気に作業が改善されることもあります。

 

市販の道具は高い。

便利な道具が欲しいと思っていても、売っていない。

そんなとき、道具作りで農家を支えてくれる仲間が常陸大宮さんちにはいます。